中国当局者は9月に対面での貿易交渉を行うためにワシントンを訪問する計画を維持している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。米中間の今月の突然の緊張悪化にもかかわらず、今のところ協議は予定通りに行われる見込みだ。
両国の貿易交渉担当者が電話で協議した後、米国は13日に対中関税の一部発動延期を決めた。トランプ大統領は協議が「非常に生産的だった」とし、中国側が行き詰まり打開のため「何か思い切ったこと」をすると期待しているとコメントした。
一方、関係者1人によると、中国の交渉担当者は進展についてそれほど楽観していない。中国側の当局者が10月1日の建国70周年の前に譲歩する可能性は低いという。
中国商務省はこれまでのところコメント要請に応じていない。
トランプ米大統領は今月、中国製品に対する新たな関税賦課計画を発表し、米中間の緊張は悪化した。中国側が米国産農産物の輸入停止や人民元下落容認で対応する中、9月に計画されていた次回交渉が予定通り行われるかどうか疑問符が付いていた。トランプ大統領も交渉が行われなくても「かまわない」と発言した。
トランプ大統領は対中関税が米国の消費者物価に影響することを否定しているが、今回の発動延期について「クリスマスの買い物シーズンに影響しないためだ」と述べた。
交渉が実際に進展する可能性は低い。習近平中国国家主席が香港での抗議活動の収束に苦慮し、中国政府が米国の扇動について批判する中では特に難しい。交渉が実現するかどうかも、現在から9月までの間の事態の展開次第だろうと関係者1人が述べた。次回の電話協議は2週間以内の予定。
原題:China Sticking to September U.S. Trade Talks After Tariff Delay(抜粋)
China Sticking to September U.S. Trade Talks After Tariff Delay
(第3段落以下を追加します.)
2019-08-14 04:55:00Z
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-14/PW7N046JIJUO01
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