香港を拠点とするキャセイパシフィック航空は16日、ルパート・ホッグ最高経営責任者(CEO)が19日付で辞任すると発表した。同社は多くの職員がデモやゼネストに参加し、欠航が相次ぐなど中国の航空当局から経営体質を問題視され、警告も受けていたことから、引責辞任に追い込まれた形だ。
同社をめぐっては、パイロットの男性がデモ隊の一員として警察と衝突し、暴動罪で起訴される事件も起きた。中国の航空当局は9日、主力路線である中国本土便の停止をちらつかせて、同社に対する圧力を強めていた。キャセイは当局の指示に従う意向を表明したが、経営首脳の辞任に発展した。
後任のCEOには、キャセイと同じスワイヤグループの航空機整備会社HAECO、鄧健栄CEOが就任する予定。(香港=益満雄一郎)
2019-08-16 12:42:13Z
https://www.asahi.com/articles/ASM8J6R25M8JUHBI054.html
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