コロナ警戒水準下げ 感染者減少傾向 宴会自粛緩和も - 大阪日日新聞 - 大阪日日新聞

大阪ニュース

2020年9月1日

　大阪府は３１日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、新規感染者数が減少傾向だとして、１日から、府の独自基準「大阪モデル」の警戒水準を引き下げ、現在の黄信号の第２段階を第１段階に戻すことを決めた。府民に要請している５人以上の宴会の自粛は解除するが、多人数で唾液が飛び交う宴会は感染リスクが高いとして自粛を求める。感染防止対策は必要としつつ、人数を明示せず緩めた格好となる。期間は１８日まで。

新型コロナウイルス対策本部会議に臨む吉村知事＝３１日、府庁

　府内の新規感染者数は、８月７日に２５５人を記録後は減少傾向となり、２４日＝６０人▽２５日＝１１９人▽２６日＝１１９人▽２７日＝９４人▽２８日＝１０６人▽２９日＝９０人▽３０日＝６２人−と推移。吉村洋文知事は「感染の大きな傾向は抑えつつある」との見方を示した。加えて重症病床や軽症中等症病床の使用率も踏まえ、第１段階への移行を決定した。

　会議では「数字を示した方が分かりやすいのでは」との意見が出たが、終了後、吉村知事は「府民に判断を任せたい。５人で明確に線を引くことは分かりやすい基準だが、逆に言うと社会経済を抑えることとイコールだ。感染をある程度抑えつつある状況のときは、今後は社会経済を動かす必要がある」と説明した。

　府が８月６〜２０日に、大阪・ミナミの一部区域の飲食店などを対象に時短営業や休業を要請した結果が示された。

　感染者（大阪市内居住）の夜の街の関係者や利用者は、要請前８日間（７月２９日〜８月５日）は、ミナミ地区全体で２４５人だった。要請後８日間（８月６〜１３日）は１１６人に減り、その後の８日間（１４〜２１日）は７１人。要請終了後の８日間（２２〜２９日）は４８人まで減少し、キタ地区も減少傾向が見られた。

　府が３１日発表した新たな感染者は５３人で、感染者の７０〜８０代の男女４人が死亡。府内の感染確認は計８５４４人になった。

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