JR各社は4月14日、2020年のゴールデンウイーク期間(4月24日〜5月6日)の指定席予約状況(4月13日時点)を発表した。新幹線の予約席数は、前年と比べて各社とも約9割減。新型コロナウイルス感染拡大の影響で移動を自粛しようとする傾向が顕著に表れる数字となった。
JR東日本は、東北新幹線や北陸新幹線など、新幹線の予約可能席数を前年比23%減の249万席としているが、現在の予約はわずか13万席。前年よりも91%減となった。在来線では、中央本線の「あずさ」や東海道本線の「踊り子」などの特急で、指定席の予約は5万席、85%減となっている。
東海道新幹線を運行するJR東海では、新幹線の予約可能席数は1%減の461万席となっており、前年とほとんど変わらない。一方、予約席数は18万席で、91%減となっている。「しなの」「ひだ」などの在来線特急では、89%減の1万席の予約が入っている。
JR西日本では、山陽新幹線と北陸新幹線の指定席提供席数は6%減の291万9000席。予約席数は92%減の11万5000席となっている。「サンダーバード」など在来線特急の予約は89%減の3万5000席だった。
JR九州が運行する九州新幹線では、予約可能席数が10%減の36万5000席、予約席数は89%減の2万席となっている。JR北海道は、北海道新幹線の提供座席数を22%減の23万8000席としているが、予約席数は90%減の8500席だった。
今年のゴールデンウイークは、都市部などの自治体で緊急事態宣言が出ている期間と重なっており、休業中となる店舗や施設も多い。新幹線の予約が大きく減っていることは、自治体が不要不急の移動の自粛を強く呼びかけた効果ともいえるが、鉄道各社の経営には大きな打撃となる。
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