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<コロナ緊急事態>感染拡大 収束の傾向 不安尽きぬ医療現場 感染防止、物資不足が懸案:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞

ごみ収集用のポリ袋をつなぎ合わせた手作りの防護ガウン(看護師の女性提供)

ごみ収集用のポリ袋をつなぎ合わせた手作りの防護ガウン(看護師の女性提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大は収まりつつあるが、感染患者の治療に当たる医療機関では院内感染のリスクと隣り合わせの状態が続いている。県内の病院に勤める看護師が取材に応じ、感染予防の医療資材の不足や過酷な現場を訴えた。(中谷秀樹)

 「末端で働く看護師は手薄な防具で最前線に送り込まれている。その名の通り『足軽』です」。こう語るのは県内で、新型コロナウイルスに感染の疑いがある人の外来診察に当たる民間病院で勤務する看護師の六十代女性。同院ではピーク時は一日四、五人の診察や検査を実施。最近は減少傾向だが「味覚や嗅覚障害の人が(保健所などに相談することなく)普通に耳鼻科を訪れ、現場はすごく慎重になっている」と話した。

 懸案は感染防止の医療資材の慢性的な不足。女性によると、女性が勤務する病院では看護師に配布されるマスクは一日一枚。事務職は三日に一枚という。防護ガウンや医療用エプロンも在庫が底を突きそうで、治療現場の医師やスタッフに優先的に回され、看護師はごみ収集用のポリ袋を使った手作りで対応するなどしている。

 クリアファイルを流用したフェースシールドに、だて眼鏡を着用して目や口の粘膜からの感染を防ごうとする人もいる。看護師は防護が手薄なまま、発熱外来で感染の疑いがある人の案内や他の病気の患者の検体の受け渡し、尿検査後のトイレ清掃など院内を頻繁に行き来しているといい、女性は「感染の危険性が軽んじられている」と訴える。

 四月下旬に国から県に届けられた十数万個のフェースシールドと防護ガウンが医療機関に分配されたほか、日本医師会などからも届けられている。県医師会は「第二波、三波の来襲も想定され、数は足りない」としている。森田健作知事は「国の支給だけでは十分賄えず、県としても購入している。予備用も含めて対応する」としている。

 風評被害も深刻だ。女性は「自分の家族も医療従事者で、その情報が地域の回覧板に不必要に記載されて出回ったことがあった」と打ち明ける。「試行錯誤で院内感染を抑えているのが実情。国や県が知識に裏づけされた防止策を示してくれれば、根拠がない風評被害も減るのではないか」と語った。

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