【ベルリン＝石崎伸生】欧州各国は、新型コロナウイルス感染の拡大ペースが落ち着きを見せ始めた５月以降、移動制限の解除や経済活動を段階的に再開させてきたが、７月に入り新規感染者が再び増加傾向に転じている。
ドイツでは２４日、新規感染者数が８１５人となった。５月中旬以来の水準で、感染再拡大への懸念が強まる。２９日も新たに６８４人の感染が判明した。
フランスは西部を中心に感染者が増加しており、当初８月１日から予定していた商店や銀行を含む屋内施設でのマスク着用義務化を２０日から前倒しで実施した。
ただ、独仏とも再び移動制限を課したり、経済活動を停止させたりはしていない。ロイター通信によると、オリビエ・ベラン仏保健相は２９日、国内の感染状況について「流行が続いている」とする一方、「ロックダウン（都市封鎖）には頼りたくない」と語った。
欧州では、局地的に感染が再拡大する傾向が強く、７月に入り新規感染者が急増したスペイン東部カタルーニャ州の政府は感染拡大を防ぐため、州都バルセロナなどの住民に限って不要不急の外出自粛を呼びかける。
ドイツで感染症対策にあたる国立ロベルト・コッホ研究所のローター・ウィーラー所長は２８日の記者会見で、感染者数が再び増加している一因として「気の緩み」があると指摘。社会的距離の確保やマスクの着用など、基本的な感染対策の徹底を呼びかけている。
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July 29, 2020 at 07:34PM
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欧州でも増加傾向、背景に「気の緩み」…「ロックダウンには頼りたくない」との声も - 読売新聞
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