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長野・岐阜県境の地震 減少傾向に 専門家「活動は終息に向かう」 - 信濃毎日新聞

 北アルプス上高地を含む長野・岐阜県境付近を震源として相次ぐ地震は、22日で最初の揺れから4カ月になる。震度1以上の有感地震は7月末までに計225回観測されたが、8月は21日までに計4回にとどまり、専門家からは終息に向かっているとの見方が出ている。上高地や北ア南部の観光、登山は今季、新型コロナウイルスや大雨の打撃も受けた。関係者は秋の紅葉シーズンに向けた客足の回復に期待している。

 長野地方気象台によると、1日当たりの有感地震は4月7・4回、5月3・3回、6月0・4回、7月1・4回と推移し、8月は21日までに0・2回。震度3以上の揺れも7月5日の1日3回を最後に観測していない。気象台は「地震活動は続いているが4、5月に比べ頻度や規模がだいぶん低調になった」とする。

 信州大理学部(松本市)の津金達郎・研究支援推進員(地質学)は、4月以降の一連の地震は終息に向かっているとの見解を示す。1998年に今回とほぼ重なる震源で相次いだ地震は、3カ月ほどで活発な動きが減った後もしばらく揺れが続いた。このため「半年から1年はマグニチュード(M)3程度の地震は起きるだろうが、被害を出すほどとなる可能性は低い」。ただ、一連の地震で地盤が緩んでいる場所があるとし、今後も大雨による土砂崩れなどには警戒を呼び掛けている。

 松本市山岳観光課によると、今年1〜7月の上高地への観光客や登山客らの入り込みは4万2200人で、前年同期(56万7200人)の7・4%まで激減。同課は新型コロナや地震による落石、7月の大雨で遊歩道が荒れたのが原因とみている。遊歩道の修復は、ほぼ終わったとしている。

 こうした状況に、河童橋近くの上高地ホテル白樺荘の鳥居真太郎副社長(27)は「楽しんでもらえる上高地が戻ってきた」。5月の収益は例年の約1割に落ち込んだ。日帰り客も例年に比べると少ないままだが、宿泊客は例年の7割ほどまで戻りつつあるという。揺れが多発した時期は1時間に数回あったと振り返り「不安要素は一つなくなりつつある」と安堵(あんど)感をにじませた。

(8月22日)

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