11月3日、嵐はデビュー21周年の記念すべき日を迎えた。YouTubeではデビュー曲「A・RA・SHI」のスペシャルムービーを公開。「アラフェス」も無事配信された。無期限で活動を休止する年末のフィナーレに向けて盛り上がりをみせている。
嵐 ©文藝春秋
それだけに10月24日に起きたトラブルは、“ラストイヤー”に影を落としてしまった。
アラフェスに影を落とした“トラブル”
東京・霞ヶ丘の神宮球場で行われていたプロ野球「ヤクルトVS中日」22回戦の6回表の真っただ中に、すぐ近くで大きな音を立てて花火が打ちあがり、大量の煙が空を覆った。試合は中断され、その後に煙がおさまったため再開されたが、7回表には大量の白い風船が流れ込んできたためまた中断せざるを得なくなった。
原因は隣の国立競技場で行われていた「嵐(あら)フェス2020」事前収録での演出によるものだ。ジャニーズ事務所はただちに公式サイトで謝罪した。しかし、その後の対応にはいまだ批判の声が集まっている。
「騒動の翌日、ジャニーズ事務所関係者が神宮球場を訪れて、ヤクルトと中日に大量の洋菓子とともに、嵐メンバーからの謝罪文書と直筆サインを届けました。これに対してネットで《謝罪の場にサインは不似合い》《国民全員が嵐ファンだと思うなよ》と批判の声が上がり大炎上しました」(スポーツ紙芸能デスク)
ジャニーズ事務所はこれまでに何度もコンサートを主催してきた老舗プロモーターでもある。なぜこんな前代未聞のトラブルを引き起こしてしまったのか。
老舗プロモーターのジャニーズが予測できなかったこと
「そもそも嵐フェスはこれまで国立霞ヶ丘競技場で行われてきました。天井が覆われていないため、風船や花火などを使った野外空間ならではの演出も魅力のひとつでした。しかし今回は話題性もあるため新しくできた国立競技場で開催することにした。国立競技場は円環型の天井で覆われていますから、いままでのノウハウは通用しない。
そのうえ当初は新国立競技場の杮落としで生ライブをする予定だったのが、新型コロナ感染拡大で配信ライブになり、演出がまるきり変わってしまったんです。そんなことが積み重なり、あのトラブルが起きてしまった」(同前)
アラフェスへの新型コロナの感染拡大の影響は甚大だった。
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