Search

「拡大傾向」に緊迫感 新型コロナ:岐阜 - 中日新聞

写真

 新型コロナウイルスの感染者が県内で初めて確認されてから、二十六日で一カ月。感染者は同日も新たに三人が確認されて計十五人に上り、可児市ではクラスター(感染者集団)が発生した可能性が高まる。県は県内の現状を、政府の専門家会議が示した「拡大傾向の地域」に近いと認識し、日ごとに緊迫感が増している。

 県は二十六日、新たに可児市の七十代女性と四十代女性、七十代男性の感染を確認した。県内で十三〜十五人目。

 うち七十代女性は、二十二、二十三日に感染が確認された同市の七十代夫婦が利用していたスポーツジムの利用者。妻が参加していた合唱サークルのメンバーでもある。十九日に熱感が出た後、医療機関を受診し、肺炎が見つかった。

 四十代女性は同夫婦の娘。二月二十八日にせきやのどの痛みなどがあり、いったんは検査で陰性となったが、再検査で陽性と分かった。また、七十代男性は、同ジムを利用し二十五日に感染が確認された六十代女性の夫。症状はない。

 七十代夫婦が参加する別の合唱サークルでは感染者が六人に上り、県はクラスターが発生した可能性が高いとみる。夫婦が通う市内のスポーツジムでは、利用者に限ると感染の確認は同夫婦を含め四人いる。

 県は感染拡大を阻止するため、それぞれ接触者の特定やウイルス検査に全力を挙げている。

 海外からの帰国者の感染も目立つ。三月十七日には、米ニューヨークに旅行した岐阜市の五十代男性の感染が判明。その後、欧州やフィリピンの渡航者の感染が相次ぎ、海外での感染が疑われるケースは計五人になった。いずれも症状は軽いか、ない状態で入院している。

 一方、二月二十六日に県内初の感染が確認され、重症だった大垣市の五十代男性は回復し、現在は症状がなくなった。感染が確認された妻も退院した。ただ、県は男性からの聞き取りなどを進めたものの、感染経路は未解明のままだ。

 県内の感染症指定医療機関の病床は三十床。県は今後、重症者が増えた場合の使用に備え、軽い症状の感染者を中心に、医療体制を強化した一般病院の病床での受け入れを始めている。

 県健康福祉部の堀裕行次長は「感染が周囲に広がっていないというのを、きちんと確認してつぶしていくのが大事だ」と強調する。

 (安福晋一郎)

この記事を印刷する

Let's block ads! (Why?)



"傾向" - Google ニュース
March 27, 2020 at 03:08AM
https://ift.tt/2JgJQj1

「拡大傾向」に緊迫感 新型コロナ:岐阜 - 中日新聞
"傾向" - Google ニュース
https://ift.tt/32JNzfY
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

Related Posts :

0 Response to "「拡大傾向」に緊迫感 新型コロナ:岐阜 - 中日新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.